東北の編み手
チーム紹介

東北で活動する「ふっくら布ぞうりの会」のメンバーをご紹介します。

 

「ふっくら布ぞうりの会」のはじまりは、2011年8月、南三陸で開かれた布ぞうりの講習会がきっかけでした。

講習会に参加した数名の方々が布ぞうり作りにハマり、いくつも布ぞうりを作り続けるうちに、数ヶ月で立派な布ぞうり職人に成長しました。

2012年、他の地域でも講習会を実施。現在では南三陸・陸前高田・石巻・東松島に布ぞうり作りの拠点ができました。

布ぞうり作りを通して新しい仲間との出会いが生まれ、みなさん新しい目標に向かって歩み始めました。

南三陸ふっくら会

幅広い年齢層の仲間が集まる南三陸ふっくら会。自宅避難や町外避難など、メンバーの住んでいる場所は様々。
なので、メンバーが一斉に集まることはなかなかできません。
そんな環境の私達でも、簡単な道具と小スペースがあればできる布ぞうり作りは、最高の在宅ワークに。そしてなにより、ものづくりが大好きな私達にとって、布ぞうりを作っている時間は、とても楽しい自分だけの特別な時間なのです。
また、布ぞうりを通して人と人が繋がり、年齢や地域を越えた新しいコミュニティー作りができるのも、もう一つの魅力です。

私たちが作った布ぞうりを手にしてくれた方に「福が訪れますよう!」そして、私たち自身が布ぞうり作りを「楽しめますように!」そんな願いと、布ぞうりのふっくらとした履き心地を掛け合わせ、南三陸福楽(ふっくら)会と命名しました。
どうぞ私たちの「ふっくら布ぞうり」をお楽しみください。

陸前高田はまなす会

岩手と宮城から、布ぞうりの魅力に惹かれて集まった はまなす会のメンバー。どうやったら美しく編めるか、色やデザインはどうしたらいいか、わいわい和やかに勉強会をやっています。ひとつひとつ、愛情と真心を込めて作っています。

share smile Nippon

Share smile Nippon は、子育てママ達のどたばたチームです。当時は前に進みたいけど、何をしていいのかわからない時間を過ごしていました。働くにしても、子供を預ける先がなかったり、子供から離れることの不安も大きく、復興の言葉に置いていかれるような気持ちでいました。
今、毎日の忙しさの中にある笑顔に感謝できるのも、声を拾ってくださった方のおかげです。愛ある支援に応えたくて、私たちは四六時中どうやったら上手くなるのかを話し合ったりしました。

お互いの案や策を出しあって、今日まできましたが、布ぞうりの先にあるストーリーを紡いでゆくことこそが、目標です。
私たちと同じように、子育てをしながら、もの作りをしたい、仕事をしたいというママに出会ったときに、道案内ができますように。笑顔を届けられますように。震災で学んだ「シェアする」精神、行動を無駄にしないように。悲しみも喜びも共有することで、お互いを支えられるチームになっていけたら…と。

石巻たんぽぽ会

布ぞうりが大好きなメンバーが集まるたんぽぽ会。普段は各々自宅で布ぞうりを編んでいますが、月に2回ほど集まって、おしゃべりしたりお茶を飲んだりしながら、わいわい編んでいます。皆さまに愛される布ぞうりを作り続けたいと願い、日々努力し、頑張っていきたいと思っています。

石巻なごみ会

震災前は、石巻市大川地区長面で農業・漁業を営んでいたお母さんたち。仮設住宅に入居後、全国から沢山のご支援を頂いたなか、お地蔵さんのマスコットと出会いました。お地蔵さんのにっこり微笑んだ、なんとも穏やかなそのお顔を見ると、誰もが思わず微笑んでしまいます。

「震災で犠牲になった大切な人たちへの供養と、故郷の復興への希望。」そんな思いからお地蔵さんを作り始めたのが2012年の夏。私たちが作るお地蔵さんのお顔を見て、少しでも和んで欲しい!と言う願いをこめて「なごみ会」と命名。
現在は、自宅再建や家業の復旧に向けて、手仕事として布ぞうり作りに励んでいます。「もっと上手になりたい。」「いいものを作りたい。」布ぞうりにかけるお母さんたちのその思いは正に職人。今度は私たちが作る布ぞうりと共に、和みのある生活を送って欲しい!と、毎日布ぞうり作りを楽しんでいます。

石巻にじいろ会

布ぞうりをきっかけに、宮城県内各地から石巻に集まりました。メンバーそれぞれの個性が織りなすカラー、そして東北と全国のみなさんが繋がる架け橋になりたいと願って「石巻にじいろ会」と名付け、日々楽しく活動しています。

東北チーム・活動報告

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