このたびの熊本県を中心とする地震により亡くなられた方々に、謹んでお悔やみ申し上げます。また、被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

ふっくら布ぞうりの会は、東日本大震災をきっかけに始まった活動です。だからこそ、災害が起きるたびに、被災した地域のことを他人事とは思えません。一方で、私たちができることには限りがあります。現地に駆けつけることは難しいですが、いつも続けている「布ぞうりづくり」を通してお力になれればと考えています。
今回も熊本の被災地で支援活動をしてくださっている団体に支援金を送ることにしました。

2026年5月5日、石川県珠洲市で、被災地の子どもたちに楽しい時間を過ごしてもらおうと「子どもまつり2026in 珠洲」が開かれました。開催したのは、災害が起きるといち早く現地に入り、炊き出しなどの支援活動を続けている、認定NPO法人ピースプロジェクトです。ふっくら布ぞうりの会 代表・工藤は、個人的にこのこども祭りに3年続けて参加させていただいています。

そのご縁もあり、昨年の子ども祭りのために作られた真っ赤なスタッフTシャツが新品の状態で100枚近く余っていると聞きました。「布ぞうりの材料に使いませんか」そう声をかけていただき、私たちはそのTシャツを譲り受けました。

こども祭り2026 in 珠洲 協力したボランティアのみなさん

昨年の子どもまつりの様子。この赤いTシャツの残りをご提供いただきました。

そのTシャツを布ぞうりに生まれ変わらせたい。でも、せっかく被災地を応援するためにつくられたTシャツです。できれば、その背景や思いも一緒に次へつなげたい。そう思いながら、どんな形で使おうか、ずっと考えていました。

そんな中、熊本でまた震災がおきました。

そして、ピースプロジェクトの皆さんが、今回もすぐに熊本に入り、避難所で炊き出しを始めたことを知りました。すでに地域の方々と一緒に毎日炊き出しを実施しています。

ピースプロジェクト 熊本での支援活動の様子

そこで「このTシャツを材料の一部に使って布ぞうりをつくり、その売上からピースプロジェクトの熊本での支援活動を応援しよう」と決めました。

■ ふっくら布ぞうりの会の編み手が、一人一足を無償で編みます

今回のチャリティー布ぞうりづくりには、ふっくら布ぞうりの会の編み手さんたちが参加します。

一人一足ずつ、
しかも今回は、編み手の皆さんが製作工賃を受け取らず、無償で編んでくれることになりました。

普段、私たちの布ぞうりは、編み手の仕事として、きちんと工賃をお支払いして制作しています。ふっくら布ぞうりの会にとって、布ぞうりづくりは「支援のための手仕事」であると同時に、「自分のペースで続けられる仕事」でもあるからです。

だからこそ、今回「一足編みます」と手を挙げてくれた編み手さんの気持ちは、本当にありがたいものです。

例えば、通常Mサイズの布ぞうりは6,600円で販売していますが、今回のチャリティー布ぞうりは6,800円で販売する予定です。他のサイズも同様に、いつもの価格に200円を加え、購入してくださる方にも1足につき200円のご支援に参加していただけたらと考えました。

そして、Tシャツ以外に必要となる布、ロープやテープなどの材料費、梱包・発送、通販サイトの決済手数料など、製作・販売に必要な実費を除き、1足につき5000円を熊本の支援に充てます。

■ 材料をつくるところから、みんなで参加するチャリティーに

そして今回、もうひとつ大切にしたいことがあります。

それは、「編む人」「買う人」だけでなく、できるだけたくさんの人に、このチャリティーに関わってもらうことです。

Tシャツを布ぞうりの材料として使うためには、まずTシャツを裁断し、編める状態に整えていきます。そのとき、Tシャツの裾の縫い目をほどくと、捨てる部分を減らし、より多くの生地を材料として使うことができます。

そこで今、Tシャツの裾をほどく作業を手伝ってくださるボランティアも募集しています。

一見すると、とても地味な作業かもしれません。でも、一針一針、糸をほどくことで、使える生地が少し増える。その生地が布ぞうりの一部になり、その布ぞうりを誰かが買ってくださり、その売上が熊本の支援につながる。

そう考えると、この「裾をほどく」という小さな作業も、支援への大切な一歩です。

材料を準備する人がいて、編む人がいて、販売を支える人がいて、買ってくださる人がいる。そして、その先に、熊本の現地で食事を届けたり、人を支えたりする人がいる。

たくさんの人の小さな力をつないで、ひとつの支援にしていきたいと思っています。

ボランティア募集は「世田谷ボランティアビンゴツアーズ」のサイトから受け付けています。

▼8/16(日)
https://borabin.vercel.app/event/1785567299908

▼8/30(日)
https://borabin.vercel.app/event/1785727167044

 

■ 8月に材料を準備して9月に制作。9月末から販売予定です

8月は、譲り受けたTシャツをほどき、裁断し、布ぞうりを編める材料へと整える期間です。

9月に入ったら、その材料を編み手に届け、一人一足ずつ布ぞうりを編んでもらいます。そして9月末ごろから、数量限定で販売をスタートする予定です。

100枚のスタッフTシャツがどんな布ぞうりに生まれ変わるのか、ぜひ楽しみにしてほしいです!

布ぞうりは20足〜25足販売予定です。完売したら、10月を目安に支援金をピースプロジェクトへお渡ししたいと考えています。販売結果や寄付のご報告も、ホームページやSNSでお知らせします。

■ 東北・能登から熊本へ。支援のバトンを、布ぞうりでつなぐ

東日本大震災から始まった、ふっくら布ぞうりの会。
能登の子どもたちを応援するイベントのためにつくられたTシャツ。
そのTシャツを託してくださったピースプロジェクトのみなさん。
一足ずつ無償で編む東北と首都圏のふっくら布ぞうりの会の編み手さんたち。
材料づくりを手伝ってくださるボランティアのみなさん。
そして、チャリティー布ぞうりを選び、購入してくださる皆さん。

今回の取り組みには、たくさんの人の思いが重なっています。

ふっくら布ぞうりの会らしい「支援のバトン」を、皆さんと一緒につないでいけたらうれしいです。

チャリティー布ぞうりの販売開始や、裾ほどきボランティアの募集については、順次ホームページ・SNSでお知らせします。
ぜひ、この取り組みを見守り、できる形で参加していただけたら幸いです。

 

ふっくら布ぞうりの会 代表
一般社団法人あゆみ 代表理事

工藤賀子